40代男性 会社経営者
・セッションを始めた頃はどのような状況でしたか?
数年前からコーチングを受けていて、
明確な目標や数字に対する成果を出すことはできていたけれど、
感情をコントロールし続けている感じだった。
効率や結果が重視されて他のことは後回しで、
僕の仕事はものを売ることだから、ものを売ることがゴールになって、
お客様に興味を持たなくても何とか売れる、そのスキルを磨いてきた反面、
人間の幅が狭くなっているように感じていて、
自然なコミュニケーションができていなかった。
その方法で自分がこうなりたいと思っていたところまで成長してきて、
ちょうど頭打ち状態になっていたタイミングだった。
自分では自由にやっているつもりだったけど、どこかでくたびれている自分がいたと思う。
そんな時にこのセッションを知って、
それまでの在り方とは違った新たな生き方というか、
自分の感情を感じながら人間らしく素直に自分らしく生きていった方が面白いかな、
楽かなと思うようになって、このセッションにトライしようと思った。
・セッションを始める前は何か苦しさみたいなものはありましたか?
その当時は感じないように、
自分の感情や感覚を麻痺させていたからわからなかったけれど、
今振り返ってみて苦しさはあったと思う。
仕事では目標や数字に日々追われていたし、結果を出さないといけないと思っていたから、
そういうプレッシャーや責任が大きかった。
でもそれを感じていたらやりきれなかったとも思う。
・セッションを体験して変化したことはどんなことですか?
今までは人の気持ちを気にせず自分だけという感覚が強かった。
人のことを気にして、自分の感情が振れることが嫌だったので感じないようにしていた。
セッションを始めてからは、周りで起こる色々な事象に身体が反応するようになった。
今は『あー、これ自分の中にもあるな。』『こういう時は自分こうだな。』など、
自分の感情を感じるようになった。
セッション前は自分が人からどう見られているかを気にしていて、
自分に対してのダメが強くて制限が多かったが、
以前よりも自分への制限が少なくなってきた感じがある。
逆に人に対して気を配るようになった。
今は人の感情も拾って感じるようになり、以前より自分の内側が広がっていると思う。
あとは、自分の中で葛藤の質が変わった。
今までは、自分が感じた感情をすぐに押し殺すのが得意技だった。
そこに神経を使っていて、嫌な感じだったら『はい、捨てー。』という感じだったけれど、
今は出てきた感情を大事に持って、
『何で今この気持ちが出てきたのだろう?なんでざわつくのかな?』と思うように変化した。
仕事に関して言えば、長年営業の仕事をしてきて、
今までは自分を売り込むことが自分の仕事だと思っていたので、
自分でやらなくてもいいこともたくさんやっていた。
社長という立場になっても同じスタイルで仕事をしていたけれど、
今は営業する先が変わってきて
『何でもかんでもひとりで対応するには限界がある。自分にしかできないことをやりたい。』
と思うようになり、自分の仕事を取捨選択することができるようになった。
・コーチングとこのセッションとの違いはどんなところですか?
自分の中でコーチングは、頭の中で具現化されているものを棚卸して整理していく、
目標や結果にコミットしていくためのものという感覚で、
それに対してこのセッションは自分の感情や内面を開く作業をしている感覚。
コーチングは結果論で、結果出すだけなら僕は得意で、
色々やってきたからわかるけどトルクかけたらできちゃう、がむしゃらに頑張るみたいな。
結果を出すためにはある程度のことを犠牲にしてもやるし、人脈も使うし、お願いもするし。
このセッションは、プロセス重視という感覚がある。
過去に体験したことをもう一度振り返ることが多い。
自分が過去体験した出来事に今自分がこうやって生きている原因が集約されていて、
自分の生きてきた過程がわかる、自分がそうしてきたことの意味がわかる、
自己理解が深まる感覚がある。
それぞれの体験に改めて意味付けができることによって今の自分を肯定できる、
それが自分の中で大事なことだと感じている。
その当時は受け入れたふりをして直視できてなかった出来事を、
今大人になった自分で改めて振り返って、
しっかりと咀嚼(そしゃく)をしてまずくない、みたいな。
当時はまずいかもしれないから、怖くて噛めなかった。
このセッションで過去の自分を再体験して、
自分を守ってきたと体感覚で理解できたことは自分にとって大きい。
コーチングではそれは解明されないから、
そこに根源があって自分がこう対処してきたと自分の感覚と体で理解できた。
それを知ることができることに意義を感じている。
このセッションを受けるようになっていちいち考えるし、反応することが多いから大変だけど。それでもセッションを重ねていくと、反応する数が減っていくと感じている。
自分の中で自分が受け入れられて、生きやすくなるよね。そうありたい。
・このセッションはどんな人に向いていると思いますか?
頭打ち感や行き詰まりを感じて、
それを解決しようと色々と挑戦している人は向いていると思う。
自分の問題として捉えられる人というのは大前提で、次へ広げたいと思っている人
忙しいからやめておこうではなく自分に向き合う時間が取れる人
継続力がある人
セミナー行って終わりとは違って、セッションで変化を体感するのに回数が必要だから、
ある程度スパンが持てる考えがある人、そこがコミットできないと厳しいと思う。
それができて粘り強くやれば、成果が体感できる。
目に見えるものじゃないから、
継続力があって我慢ができる人の方が可能性があると感じる。
とことんやってみたいみたい追求型の人
常にチャレンジして成長したい気持ちを持っている人
・私はどんな人だと感じますか、どのように捉えていますか?
言葉で言えば、温かくて愛情深い人。
自分に厳しい。その厳しい面を持っているから本当に愛情深さがあると感じる。
僕は今まで仕事の話や自分のことを他人に話すということをあまりしてこなかった。
自分の感情を吐き出すこと自体経験が少なく、自分にとってはこのセッションが難しかった。
だから最初は自分のことを話すことに抵抗があった。
それでも倉橋さんは僕に興味あると言って、僕に対して諦めずに向き合ってくれていた。
セッションの相手に対して諦めない気持ち、クライアントがもう無理だと思う時でも、倉橋さんが諦めない、相手のことを待てたり見守ったりできる強い気持ちがある人だなと思う。そこに僕は温かさを感じる。
・最後に、今後どうありたいと考えていますか?
より自然に自分自身と向き合い、どんな時にも自分の心、自分の感情で行動していきたい。人間関係が,より深く豊かになるといいなと思っている。
50歳 女性
・このセッションを選んだきっかけを教えてください。
倉橋さんのプロフィール写真の笑顔を見て、
以前の印象から憑き物が取れたような脱力感や柔らかい線を感じて
『人はこのように変わることができるのだ。』と思い、
このセッションにトライしてみたいと思った。
(倉橋)ちょうどセッションを始める一年前に出会っていますが、
当時の私から変化を感じ取ってもらえたのですね。
・セッションを始めた頃どのような状況でしたか?
いちばん長く受けていた心理セラピーのセッションで、
当初よりは考え方や物事の捉え方が変わるようになっていたけれど、
何か違和感を感じ始め行き詰まっていて、
このままセッションを続けていくか迷っていた。
感情を感じるということがわからなくて、知りたいという気持ちがとても強かった。
・セッションを受け初めて自分の中で変化したと感じることはどんなことですか?
一つは物事の捉え方が変わった、両面あるなと感じるようになった。
○(まる)で考えられるようになった、自分の体感として。
日常の中で何かあると『その反対側はなんだろう?』と考えるようになった。
このセッションで自分を感じることをしますが
『どう感じたらいいのだろう?』と疑問もある中で、回数を重ねるうちに
『自由でいい、自分なりでいい。』というのが自分のものになって、
今までは日常の中で自分が感じたことを自分の中だけに留めていましたが、
今はその時感じたことを自分なりに出すようになった。
人を傷つけないようにということは気をつけてはいますが、
自分だけのスペースで出していいという行動や考えが増えた。
自分がどう感じているか日常の中で意識することが増えている。
嫌だなと感じること、不快なことに対してアンテナを張っていられるようになり、
不快をそのまま感じながら居るようにしている。
(倉橋)先ほどYさんが「自由に感じる、自由でいいと思えた。」
と表現してくれていましたが、それはこのセッションで私が大事にしていることです。
(倉橋)クライアントさんが
「こうしなければいけない、しっかりした答えを出さないといけない。」と
相手(セッションする側)に求められているものを感じ取ったり、
考えたりすることは不自由さがあると私自身は思っていて、
なるべくそれをクライアントさんが感じない状況や空間を提供して、
クライアントさんが思っていることや感じていることが素直に表現できるということ、
それが自由に出来る場所であってほしいという思いがあるから、
そのことをYさん自身が理解して感じ取って、体に落としてもらえていることが、
私はとても嬉しいです。
(倉橋)それから日常の中でという言葉を何度も使われていましたが、
このセッションでは現実世界、日常の生活の中で起こっていることを取り扱います。
Yさんの置かれている状況や環境の中で、自分の身近な人たちとの関わりから
日々変化を感じてもらえていること、本当によかったと思います。
『どんな自分も自分。』そうすると自分が広がっていき、
自分の捉え方も自分の中で固まった。
自分の感じ方に自信を持つことができ、自分の中に根っこみたいなものが出来た。
だから半年前に比べて自分が楽になったと感じるし、
笑顔でいなきゃというのがなくなってきて、自然な自分でいられるようになった。
以前よりも視点が増えた。今まで見ていた世界と違って見えてくる。
何が違うと言葉にできないけれど、何かが自分の中で明らかに違う体感がある。
・心理セラピーなど色々チャレンジされていますが、
他のセッションとの違いはどんなところですか?
まず一つは、自分の中の色々な小さい未消化のことを、
ひとつひとつ丁寧に取り扱ってくれる、寄り添ってくれるところ。
心理セラピーは過程を飛ばして幼少期だけにフォーカスすることが多く
辿り着く答えはお父さんかお母さんしかない、それが私には少し違和感に感じる。
このセッションはその手前もしっかり扱ってくれるから、
私の中で未消化も和らいでそこを消化することで
結果的にお父さんとお母さんに繋がりやすくなるという違い、
それは私にとって大きい。
心理的セラピーにはセッションに流れやパターンがある気がして、
私の場合は相手が求める答えみたいものを考えてその流れに合った答えを探してしまい、
自分の気持ちと乖離していた部分もあった。
このセッションは自分が感じたいように感じていいから、
余計な自分の気遣いがなく自分にダイレクトに伝わる感じがある。
それは今まで受けてきたセッションと対比できる経験が自分の中にあったから、
より体感的にわかったと思う。
・このセッションで大変だと思う部分はどんなところですか?
見本やお手本がないこと。
私は今まで見本が必要な人だったら、
例えばグループセッションであれば他の人のセッションを見て見本にすることができるけれど、それがないのが難しかった。
マニュアルがないから、これでいいのかと考えてしまう部分も時にはある。
(倉橋)そうですね。
このセッションに関して言えばマニュアルはないです。
人それぞれ感じ方は違うので,
ひとりひとりクライアントさんの状況や性質、適性を見ながら
その時々でセッションの内容も変わります。
私自身が『Yさんが体のここの部分でこう感じていますね。』と理解できるわけじゃない。
Yさん自身が自分で『私はこう感じるのか。』と体験して、
経験として理解していく時間であって、最初はそれができなくて当たり前です。
私はクライアントさんが安心安全な感覚を持って自分を感じることをサポートしています。
私は言葉にするのが苦手だから、
自分の感覚や感情を言葉で伝えるのが難しいと感じる時があります。
(倉橋)言葉にできなくても自分で理解できれば自己一致感を感じることができます。
自分を受け入れることを体感で理解できれば、
自己理解が深まって、自分を信頼できる自分に変化していきます。
・ワークについて感じることはどんなことですか?
最初の頃はワークの要領が掴みにくく、そこが私にはハードルが高いと感じた。
ワークの時間で色々なことを感じている。
自分の中に入っていって、自分の中を見る時間がワーク。こうかなと自分と相談する感覚。
そこに倉橋さんが一緒にいてくれる安心感がある。
受け入れてもらえている感覚がある。
・どんな人がこのセッションに向いていると感じますか?
自己否定が強い人
対人関係が苦手な人
感情知りたい自分を知りたい人
自分を大切にしたい人
我慢ばかりしてしまう人
次へ飛躍をしたい方
不登校で悩んでいる親御さんや関係者、不登校経験者の方もいいと思う。
・セッションを通して感じる私(倉橋)はどんな人ですか?
心の傷を在るがまま一緒に見てくれて、
どんな気持ちもどんなことも柔らかく包んでくれる人
ありきたりだけど優しい、心根が優しい。
辛い経験をしてきてそれを受け容れている人
自分もこうなりたいと背中を追いかけたいと感じる人
・最後にこれからの夢やこうなりたいと、今思っていることを聞かせてください。
自分の経験が誰かの何か気づきになればと思いブログを始めた。
一週間に一回は投稿できたらいいな、ぐらい気軽な感じです。
今よりも体も心も軽やかに、死ぬまでに自分がやってみたいと思うことはやりたいという気持ちがある。日本全国旅をして制覇したい夢がある。
一方で自分の経験したことを分かち合って一緒に成長していける、そういうことをしたい。漠然とした表現だけれど。
(倉橋)行動力がありますね、文章で表現することが得意な方だと感じていました。
セッションで吸収したことや気づいたことを日常で生かすことも意識して行動されています。色々なことに挑戦しているその姿に、私はいつも胸を打たれます。